マイナスイオン
2006年4月23日  天気 :曇り時々
メンバースズキ君,かっちゃん

 ゴールデンウイークを間近に、まだホームグラウンドである大井川水系に今年はまだ行っていないことに気づいた。このところ天候やら家族サービスにと忙しく、渓流釣りに行っていないのだ。GWはどこの沢も釣り人が殺到し釣り場はないとみて、一足先に南アルプスの渓を満喫しようと思う。大井川水系一発目は、マイナスイオンが抜群に降り注ぐ沢でヤマトイワナを追うことに決定した。

 さて、出発日時を決めていると、妻が土曜日の出発予定日の夜に飲み会があり、妻が帰るまで留守番(子守り)をしなくてはならなくなってしまった・・・。以前からの約束なので仕方ないが、なるべく早く帰ってきてくれるという。スズキ君に事情を話し、帰ったら即出発ということになった。前の晩に出発する理由は二つあり、場所取りと睡眠なのだ。釣り場が確保されると安心してゆっくり眠れるのである。飲み会にしては早いのか遅いのか23時に帰宅。すぐにスズキ君に連絡をとり、午前0時出発。いつもより数段遅い出発となってしまった。
 いつもは寝ている時間であり睡魔が襲ってくる!私は運転して気をはっているのでまだいいが、スズキ君は限界らしくコックリコックリしている。寝てもらってもいいのだが気使いのいいスズキ君はがんばって話し相手をしてくれた。少しでも早く着こうとビンビン走らせていたらスズキ君は車酔いしてしまった・・・。
 午前3時到着。車止めに着くと幸い先行者はいないようなので朝まで安心してゆっくり眠れる。焼酎を一杯飲んで気絶するように眠りについた。7時半、起床。渓流釣り師にしては遅すぎるかもしれないが、我々は睡眠を第1に考えている。


 まだ目に膜が張ったまま身支度を済ませて出発。今回は下流域は釣り飛ばし、登山道を登って途中から川床に降り釣りをすることにした。

       「何釣りでいこうか?」

      「とりあえず餌からいこう」

 まずは川虫を探してみたが5匹ほどしか捕れなくて、水が凍るように冷たいのでギブアップ。
 天然ぶどう虫採集をしておきながらまだ一度も使ってなかったので川虫がなくなったらそれでいこう!
 最初の滝を巻いて、さあ、釣り開始です。一年ぶりにヤマトイワナに逢えると思うと胸が高鳴る。


 水量も多く深い淵もありコンディションは抜群の沢である。しかし、だいぶ攻められているらしくアタリも渋い。釣れても白点模様のチビイワナばかりだ。
 1,2キロ釣り上がった所でようやく7寸ほどのニッコウ系のイワナが釣れて、とりあえず坊主は免れた。
続いてスズキ君にもヒット!最初使っていたキンパクがなくなってしまったのでクロカワ虫に変えた途端に釣れたという。私もクロカワ虫を付けてみるとすぐにアタリがきて釣れた。しかも型も大きいのだ。どうやら今日?のイワナはクロカワ虫が好みらしい。
 以前に経験したことであるが魚影は確認できるのにミミズやイクラを流しても見向きもしなく、川虫に変えた途端に釣れ出し爆釣したことがあった。所変われば餌変わるということだろうか!?最初からクロカワを使っていればもしかして・・・。今ごろ気づいても遅いのだが。
時間も昼になったのでそろそろ昼飯を、と思っていると巨岩の下がえぐれた良い炊事場が見つかった。雨をしのぎ湯を沸かすにはもってこいの場所である。
 今回のラーメンは塩味にしてみた。さて4分たったので食べようとすると、箸がないではないか!コンビニなら箸は付けてくれるがスーパーで買ってきたので入れてもらえるわけもない。仕方なしにそこらに落ちている枝箸で我慢だ。真っ直ぐではないのでつかみにくいのは言うまでもないだろう。スズキ君はちゃっかり割り箸を持っていた。ほんのり広葉樹の香りのする塩ラーメンはおいしかったです・・・。


 昼飯を済ませ後半戦は水量も少なくなって餌を流しにくくなってきたのでテンカラでやってみることにした。テンカラといっても我々の釣り方は渓流竿に1Mほどのライン、自作の馬鹿でかい毛バリを付けたいわゆるちょうちんテンカラなるもので人にはとても恥ずかしくて見せられたもんじゃない。しかしこの釣り方だとポイントをダイレクトに狙えるし、仕掛けが短いので合わせも早いし下手くそな私にはやめられない釣法なのである。
 いつものように流芯の脇にフワリと落とすと大きな影が飛び出してきた。即アワセると、カツオの一本釣りのようにイワナな空を舞った!9寸ほどのヤマトイワナの雄であった。
 スズキ君に「やっとヤマトが釣れたよ!」と話すと「ヤマトイワナはリリースしないとだめだよ」ときびしいお言葉が返ってきたがそっと魚篭に・・・。 
 その後も今までが嘘のように毛バリに飛びついてくるようになり、しかもヤマトイワナばかりの良型ばかりなのだ。ここ南アルプスの沢でイワナを釣るようになってから数年経つが、私達は今だに純血ヤマトと混血の違いがはっきりわかっていないのが現状である。ヤマトイワナとは源流域で釣れてくるいわゆる錆びているやつではないかと思えるのは私だけだろうか。
 今年初めての南アルプスの沢をじゅうぶん満喫出来たのでいつもより早めに竿をたたむことにした。今年はルアー釣りに精進しようと持ってきたが一度も使わずに終えてしまった。
 帰り道、長い沢下りを終え登山道に着くと岩壁に咲く名も知らない花達に私達はただ綺麗な花だね〜と言いながら見惚れていた。もう一度行き道に寄った滝でマイナスイオンを存分に浴びてリフレッシュして帰りました。誰か教えてくださいこの花の名前を・・・。



 

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