蛭刺されにキンカン♪

2006年5月28日  天気 :のち曇り

メンバー:スズキ君,かっちゃん


 前回の尺アマゴの感触を忘れぬように、そしてスズキ君もまた奇跡の連続尺越えに期待し、安倍川源流へと車を走らせた。時間はまだ4時というのに、もう空は少し明るくなって日がだいぶ延びている。なんか出遅れた感じがしてしまう。
 今回もまたまた天気は雨であり、前回は一匹も居なかった蛭も出現しているだろうとキンカンを用意してきた。腕や足を刺されるのは毎度の事で慣れっこになっているが、首だけは後を引くので守らなくてはならない。その大切な首を守るための蛭避け?網パーカーも用意して万全である。

 






  これでは人が渡るのも容易ではない。


     

    これで蛭なんか恐くないもんね〜♪

      

 いつもどうり支流の林道に入りしばらく行くと、なんと土砂崩れで通せんぼである。ここから歩けば入渓点までは50分は掛かる。日ごろの運動不足とカッパを着ての蛭林道は大変なので、諦めて他の沢に移動することにした。

 この沢も以前師匠が尺上を釣り上げていて、大アマゴの実績がある沢だ。下流部は堰堤が多く、釣り人にもかなり攻められて期待薄なので最終堰堤の上から入渓することにした。
 蛭はいないだろうが一応守るべき所はガードする。二回ほど入ったことがあるが、だいぶ渓相が変わって荒れている様子である。
 釣り始めてしばらくすると「ピカッ」っと光った。スズキ君が写真を撮ってくれたと思って振り返るが黙々と釣りしている・・? 「ゴロゴロ〜〜」 雷だった!そのうちに辺りは暗くなり、ドシャ降りの大雨になってきてみるみる水かさが増していった。



 竿を上に向けると手元に 「ピシッ」 と火花が走る!カーボンロッドは通電がいいので感電するのだ。このままでは落雷するかもしれない・・・。しばらくは恐る恐る竿をなるべく立てないようにして釣り続けた。
 雨と雷も弱まったところでグルグルと巻いた淵の中をじっくり探ってみると、「ズーン」 ここで始めてのアタリだ!軽く合わせると中々良い引きである。竿をたたみながらゆっくり浅瀬に寄せると、安倍川水系独特のクロームメタリック調のネイティブアマゴが顔を出した。24センチ、しかし体高がありそれ以上にファイトしてくれた。
 ここからは先ほどまで降っていた大雨の影響でますます濁り、釣れてくるのは骨酒用のチビアマゴばかりになってきたので、この沢での釣りは打ち切り、濁りの入りにくい小沢にまた移動することにした。
 沢を下っていると何やら手首がチクッとしたので見ると「ヒル〜」がうねっているではないか!
 よくヒルが付いた時はライターであぶるとか完全に血を吸い終わり落ちるまで待つというが、我々はそこまで忍耐強くないし肝っ玉もでかくないので弾き飛ばすか、つまみ取る。傷口が大きくなると言うがそこまで我慢ならないし自分の身体から一刻も早く排除したいのだ。蛭っ沢じゃないからと油断していた・・・。
 幸い気づくのが早かったので出血はそれほどでもなかった。
 次の沢に移動する途中、車のハンドルを回す手首に黒い物体が・・!まただ!急ブレーキで車を停めてスズキ君からキンカンを引ったくり撃退した。ヤツは私から吸った大量の血を吐き出し、ピクリともしなくなった。キンカンの威力はすごい!秒殺だった。
 ホッとしてスズキ君を見ると、蛭避け網パーカーの網目を貫通しながら進入しようというやつがいた。ダメだ、この網パーカーは失敗だった。網目が粗かったようである・・・。
 
2本目の沢は濁りはないものの普段はまるっきし水の無い川なのか、魚の気配がないのですぐに見切りをつけて3本目の沢に移動です。



 最後の沢は安倍川水系で唯一イワナの棲む沢である。4年ほど前に尺上イワナを3本釣った思いがあり、入渓してみるがまるでアタリがない。そういえば4年前と比べるとこの沢もまた荒れ果てている。堰堤の増設のたびに淵は埋まり魚の棲み家が失われている。釣り人が釣る魚の数は知れていると思う。それよりも人間の環境破壊により絶えていってしまうのではないだろうか。どちらにしても人のしわざなのだけれど・・。
 今日は魚影調査だね!と半日で3本もの沢を渡り歩き、きれいなアマゴ達と遊び竿をたたんだ。
 そしてまた沢から林道に上がる途中、何やら足元に気配が!ここにもいた。林道に上がり二人でヒルチェックし、ピンピン弾き飛ばす。ここら全域蛭の巣となっているようだ。
 車に戻り着替えているとスズキ君が腰の辺りに違和感があると言いシャツをめくり上げると「イターー!」蛭がじっくりと腰にお灸をすえていた。

         スズキ君:「キンカン、キンカン!」

          私:「待て!まずは写真だ!」

 大騒ぎである。私が手首2ヶ所、スズキ君が手首と腰で2ヶ所で蛭刺され勝負は引き分けだ!
 さあ、帰ろうか。バックミラーを調節しようと鏡ごしに首に黒い物体が・・・まただ! 「いいかげんにしろ!」 首からムシクリ取りキンカンで毒殺した。やられてはならない首を吸われ、蛭勝負は私が逆転満塁ホームランで勝利した!
 後で思ったのだがキンカンは蛭退治はできるが、避ける効果はなかった・・・。寄せつけない良い方法はないだろうか。

 気づいたら蛭レポートになっていましたm(_ _)m



 

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