蛭刺されにキンカン♪

2006年11月12日  天気 :時々,強風

石川県白山市美川浜町手取り川

メンバー スズキ君,かっちゃん


 以前から気になっていた手取り川鮭釣り。見たり聞いたりする限りではかなりの引き味でファイトするらしく、おもしろそうだ。しかし、なんたって遠いのだ。我々が住む靜岡から片道400キロ、高速でガンガン飛ばしても5時間半は要する場所なので今一歩踏み込めない私達でした。「来年は行ってみようか!」、とメンバーのスズキ君と話はしていた。そして9月、バカなが隊のみっちゃんより「手取り川の鮭釣り応募が始まりましたよ!」 とお誘いのメールが届きました。なんと言っても鮭であり、許可なしでは釣ることが出来ない代物であって、抽選で当選しなくてはならないのだ。ダメもとで応募することに。そして、メンバースズキ君とペア券で見事に当選を果たし、この日を迎えた。
 バカなが隊みっちゃん達は前夜祭で金沢のネオン街に繰り出すということなので、釣り当日合流する予定でスズキ君と2人、夜発ちの予定を急遽休みをとり、前日の朝より観光気分でゆっくりと石川県へ向かった。


 


見よう見真似で作ってみた。
こんなんで釣れるのだろうか。

 ところで鮭は何を食い、どんな餌やルアーで釣るのだろうか?鮭と言えば北海道、ネットで検索してみると北海道では鮭のことを秋味と言うらしい。こんな名前のビールあったなぁ。釣り方は餌ではサンマか紅染めイカを使い、ルアーでは赤系スプーンにタコベイトを付けるというのが定番らしい。早速、釣り具店に行ってそれらしい物を探してはみるが、私達の住む靜岡には20g〜40gというような重く大きいスプーンなど売っていないのだ。仕方なく、なるべく大きなスプーンを購入してラッカースプレーで塗装し、“らしい”もは出来あがった。その状況に応じてオモリを追加して釣ることにしようと思う。

 焼津市に住むスズキ君を迎えに行き、「いよいよだねー!」 と午前9時、高速インターへ向かった。今回の遠征のためにETCとカーナビを装着したので、交通に関しては心配はなくなった。
 東名から名神へ、名古屋から先へは車で行ったことがない私は 「おー、京都の看板だよぉー」 とまるで田舎者である。
 琵琶湖を見てみたかったので北陸自動車道に入る手前で高速を降りた。一路琵琶湖へ到着。対岸も見えないほどの大きさでまるで海のようであった。湖畔へ降りてみると淡水湖なのに何か海草のような匂いがして、浜?に落ちている貝殻もアサリやツボ貝の様な形だった。
 時すでに昼を廻っていたので近くのラーメン屋に立ち寄る。とりあえずこの店でいちばん高いやつを注文してみると、麺が見えないほどにチャーシューで埋めつくされていて豪華!うまそう!食べてみるとなかなかうまいのだが食っても食っても減らないのだ。後で聞いたら大盛りだった・・・。足りないくらいがラーメンはウマイな。
 満腹になったし急ぐこともないし、とここからは下道で行くことにした。日本海でアオリイカも釣ってみたかったのでエギも用意してきたが、雨と風が強いので断念しそのまま北上。


              広〜〜! 

 
 福井県に入る頃にはますます雨風が激しくなり、明日は中止にならないだろうかと心配になる。北陸は鱒が釣れることで有名。ここらなら大型スプーンが手に入るだろうと、釣具屋へ立ち寄った。すると、ありました!本場北海道の40g級ほど大きい物ではありませんが、27g級のサクラマス用のスプーンを見つけて購入した。
 カーナビの表示では後数十キロというところで渋滞(x x)釣り場所の確認を明るいうちにしたかったので、もう一度高速に乗り手取り川を目指した。
 5時前なんとか明るいうちに無事手取り川に到着する。思っていたよりも小さい川だったので 「こんな川に鮭が上るのかぁ?」 しかし川床を覗いてみると確かに遡上、産卵を終えた巨大な鮭の死骸があちらこちらに浮いている。死骸でも鮭が居ることに感動だ。雨はますます降り続け水笠が増している。頼む!ここまでせっかく来たのだから止んでくれ!と祈った。 夕食は2人して何だかトンカツがムショーに食べたいと意見が合ったので、トンカツ屋に。靜岡のトンカツと違って薄味だったがなかなかおいしかった。その後、辺りをぶらぶらと散策して、車内でビールをグビっと飲んで明日の釣りに備えた。
 車がひっくり返りそうなくらいの風とスズキ君の重低音イビキで賑やかな夜だった。朝を迎えると 「バチバチバチッ」 なんとヒョウが降っているではないか!がぜんやる気を無くした私達をよそに強者達がヒョウの降りしきる中立ち向かっていた。
 でもそろそろ行こうか、重い腰をあげてトイレに行ったはずのスズキ君がトイレを我慢してバカなが隊のみっちゃんを引き連れて戻ってきた!ネットでしか見たり話したことの無い、物本のみっちゃんだ!ネットでの印象とは違って大変上品で温厚なお人柄でした。


管理棟前の駐車場                





カッコワル〜^^;







みっちゃんも今年はルアーで挑戦。







↑産卵お疲れさんでした!
 他のメンバーは金沢での前夜祭にてお疲れのようで、まだ熟睡中らしく一人で来たそうだ。軽くお話をして私達も受付へ。するとゼッケンを渡された。な、なんだぁ〜これを着けろっていうのか!去年までは腕章を付けていた気がしたが。恥ずかしい・・・。レッテルを背負ってみっちゃんのもとへ行くと手を振って迎えいれてくれた。憧れのみっちゃんと鮭釣りである。私達はネットで知り合った人達と会い、釣りをするのは初めてなのでうれしい。
 例年は延べ竿の餌釣りで釣っていたみっちゃんも今年はルアーで挑戦するということで、北海道よりアキアジ専用ルアーを調達していた。私達の用意してきたスプーンよりも遥かに大きく厚く重いもので、いかにも釣れそうでした。 
 さて、釣り開始。一投目から釣れたらいいなぁー、期待しながらキャスト。前日の雨で水量は二倍となっており、あっという間に流されてしまう。辺りを見回しても釣れている様子はまったくないが、役員のおじさんに 「釣れてますか?」 問いかけるとぼちぼち釣れてると言う。ほんとに〜?
 しかし寒い!時折、ヒョウが降り顔面にバシバシ当たって痛いのなんの。時間だけが過ぎていく。そして 「コン、グウ〜ン」 来たかーと大きく合せるが生命反応はない、しかしゆっくりとこちらに寄ってくる。何かが付いている重みは感じる。隣りで釣っていたみっちゃんが異変に気づいてデジカメを構えてやってきた。サスガはみっちゃん、たとえ根掛かりでも竿が曲がれば素早くポケットからデジカメを取り出す。私も見習わなくてはいけないな。

       私:「ゴミですよ、ゴミ」
     みっちゃん:「ん?鮭!鮭!」
  「ん?ん?!うわーー!本当に鮭だー!」 

 しかし産卵を終えて力尽き、骨と皮になった死殻であった。辺りを見回すと 「おおっ、釣ったかぁー」 という眼差しでみんなこっちを見て注目の的・・。ハズカシィー!なんてもんじゃない。
 ショックのあまりにみっちゃんの 「これも一匹釣ったことになりますね。だからかっちゃんは後2匹釣ったら終わりです。ほ〜ら、判定員のおじさんがきてカウントしますよ!」 という冗談を 「マジっすかー!」 と本気にとらえているアホな自分がいた・・・。そう、一人雄3匹釣ったら終わりなのだ。でもこういう事故?はよくあるらしい。





          スズキ君

                アタリないよ〜





          強風に耐えるみっちゃん

 みっちゃんの携帯に今回同行している寸又さんからのモーニングコールが入り駅までお迎えに。
 その間に近くで竿を振っていた人が鮭との格闘を始めた。駆けつけて見ると丸々とした雄鮭だった。74センチ、中々の型でした。生きた鮭を釣れてうらやまし〜!これでやる気が出るというもんだ。
 ここで寸又さん登場!寸又さんとも地元に住んでいながらも初対面。印象どうり、気さくで親しみのあるお人柄でした。
 寸又さんが来た所でみっちゃんはルアーを寸又さんに託して、延べ竿での餌釣りに変更。延ベラーに変身したはいいが風が強くて餌の紅染めイカが空を舞い、凧揚げ状態になっている。これを見ている寸又さんは大爆笑!あまりの強風で竿を持っているのも辛そうであるが、みっちゃんは終始笑顔です。釣れなくても楽しければいいものです(^^)
 左隣りで釣りしているスズキ君にもまったくアタリはないらしく、また沈黙の時間が流れていく。
 寸又さんは 「こんなに釣れんじゃあ調査にならん!」 もう、どうでもいい様子です。あまりの寒さに温泉に行こう!ということに。このままボーズで帰るのもなんだしと、オクテな私達も誘ってくれた。嬉しいかぎりです。でも、みっちゃんはこの時、今日のボーズを確信しているようでした・・。
 
 私達2人は前夜、川北温泉なるものに入ろうと試みたものの、入浴客と子供の多さに 「これじゃあ多分子供がションベンして芋洗いだよ、病気移されそうだからやめよう」 と断念していたので嬉しいかぎりであった。川を離れる間際に他のバカなが隊メンバーさんと合流。噂どうりの愉快な人達でした。しかし釣りをする様子もなく何処かへ去って行きました。さて、どこへ行ったのだろう?
 一路、美川駅近くの美川温泉観光ホテルへ。お気軽に入浴出来る良い温泉で、源泉は46℃、澄んだ赤茶色の湯でスベスベして気持ちイイ。効能もある。しかし熱い!川で冷え込んでいたので余計に熱く感じて手先、つま先が痺れる。でも極楽気分でした。少しぬるめの湯に4人で入り雑談をした。初めて会ったみっちゃんと寸又さんと温泉に入って、のぼせるほど湯に浸かり温まり、至福の時間でした。気持ちよかったなぁ〜。来年はここに泊まろうかな。



        こんな小川にも鮭が遡上する



              ヤナと導水路



              ヤナ最深部
            ここで水揚げされる
 寸又さんが管理のおじさんに聞いてきた情報だと、例年までは釣果なかった人(ボーズ)にはお土産で鮭が一本貰えたらしいが、今年からはなくなったという。そのかわり雄3匹までゲット出来るようになったらしい。“釣れるもんなら釣ってみろ”ってことだろうが釣れるわけがないぢゃあないか!。私達は初めてこんな遠くまでせっかく来たのだしお土産の鮭なしでは帰るに帰れないのだ。しかし、買えば1本300円で何匹でも?買えるらしいので、みっちゃんに石川県水産総合センターというところに案内してもらう。例年ボーズの時はここで鮭をもらっていくという。

 
 
       石川県水産総合センター


 鮭とはどんなものかも知らない私達は社会科見学気分で見て回る。そこには手取り川の支流?となる小川 (用水路)にヤナが仕掛けられていて、ここからは狭い水路を経て生け簀に鮭が入る仕掛けになっていた。追い込まれた鮭達はここで腹を裂かれイクラを取り出される。その数は港の河口にいるボラの大群以上でパクパクと酸欠状態で時折ジャンプしている。体長は70センチから80センチほどの大きい鮭のジャンプは迫力満点でした。しかし子孫を残す為にやっとの思いで漕ぎつけた先がこれでは・・。遡上、産卵に疲れて抵抗力を失い、カビている鮭もいる。なんとも言えない複雑な心境だった。
 


ここで産卵するやつもいるらしい


捕われた鮭たち

 お土産用の鮭は帰りに買って行くことにしてもう一度手取り川へ戻り、ターゲットの生態を調査したところで再挑戦する。天気は多少回復したが気温は上がらずまだまだ寒い。しかし相変わらずアタリない。
 しばらくして餌釣りみっちゃんの竿が大きく曲がった!が、根掛かり・・・。みっちゃんと寸又さんは仕掛けを失ったし見込みがないので終わるということ。また、藤枝で飲みましょう!と再会を誓って2人とお別れした。
 我々も帰りは長いしと少しして、後を追うように終了。アンケートに答え、お土産の鮭を買いにもう一度水産センターへ。



ウソ・・・2人供いやらしい目つき。








松井秀喜ベースボールミュージアム
 センターヘ着き、市場奥へ進むとセンターのおじさんが巧みな包丁捌きで鮭を解体していた。「あんたらはどうする?」 の問いかけに一人3本と答える。そして、捌かずに頭の付いたままでお願いした。そう、家に帰ってから俺が釣ったんだ!と言い訳するためだ。合計6匹をお買い求めになり特大クーラーは満タンになった。「ハリも付けようかぁ」、とおじさんにからかわれてしまった。そしていかにも自分達が釣ったかのように写真を撮る(^^;が以外に魚が重くてビックリ!来年は川原でこの写真を撮りたいものです。


     

 他のお土産も買って行こうと松井秀喜ベースボールミュージアムに立ち寄る。すると見たことがある車が。またまたみっちゃん達と遭遇しました。地酒を探しに寄ったそうです。「よく会いますねぇ」 靜岡人、寄るとこが同じでした(^^; 
 鮭は釣ることが出来ませんでしたが、この遠く離れた地でみっちゃんと寸又さんと出会い、親交を深めることが出来たのが私達には何よりの収獲でした。ボーズでも思い出に残る良い旅釣行でした。また来年も当たったらこの地に訪れたいと思います。


          ありがとう石川県手取り川。
             また来年会おう!



 

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