エメラルドグリーン

2007年3月4日  天気 :晴れ


メンバー 杉山さん,かっちゃん



     いよいよ2007年渓流釣り解禁となりました。


 今回、同行していただいた杉山さんの紹介からしたいと思います。彼は、私達ヘチガラスの行動に共感をもっていただき新しく釣り仲間となりました。海釣りはキス釣りグラブに属しているだけあって、投げのセンスは抜群!昨年から本腰を入れている渓流釣りでは良い釣果を得たそうです。空手をやっているということで、はかり知れない体力の持ち主ということは間違いないでしょう。果たして今後、私達は彼の行動に付いて行けるだろうか…。


 こうして2007年一発目は、杉山さんが幾度となく通い詰め、修行した沢に私も案内してもらうことになりました。

 




渇水ぎみ








流れを感じない淵
 毎度のこと解禁一発目の日曜日なので、混みあう事を想定して早めに釣り場に向かった。海釣りでは幾度となく釣りを共にした杉山さんですが、渓流釣りは初同行ということで現場に向かう車中では「昔はあそこで釣れたんだよなぁ 」などと昔話が尽きませんでした。
 そうこうしている内に目的の沢に着くと先行者はいないようです。しかし杉山さんの行きたい区間はもっと上流ということらしいので、更に上の車止めへと車を走らせた。車止めに近づくと、なんと、先行者の車が待機しているではないか!昨年はめったに先行者は居なかったらしいが解禁一発目、仕方ないでしょう。よって、最下流からの入渓としました。
 お祭り前の晩は、遠足前日の子供ではないが、ほとんど眠れずにここまで来た。少し仮眠したいところだったが、もう、杉山さんは行く気マンマンだったので 「エーイ、気合でいくぞー!」 と私も重いまぶたと腰を上げて釣り支度を始めた。杉山さんは、まだ解禁したての寒い時期に釣りをしたことがないようで、防寒対策に鮎釣りに履くネオプレーン製のウエーダーを用意してきていた。履こうとするが、
 S氏「んっ、う〜〜 ん、足首が入らねぇ〜〜! 」

  私「太ったんじゃないの?」 


 S氏「あっ、足首は太らないでしょう! 」


途中、ビリビリと音をたてながらも何とか履くことが出来たが、股もパンパンでキツイようだった。


 私「足が長くなったんじゃないの?」の問いかけに、S氏はニヤリとまんざらでもない様子でした。


 沢に降りたつと、まるで水がない。暖冬で雪も降らなかったのもあるし、今年はかなりの渇水のようです。浅い淵では魚が走ると波紋が出るほどである。好ポイントまで釣りとばして、釣り支度を始める。 
 昨年この沢では、餌はぶどう虫がよく釣れたらしいので先月採集した天然ぶどう虫を早速試してみる。しかし、虫の入っているツルは硬く、簡単には取り出せないのでまとめて取り出しておいたほうが利口かもしれない。
 釣りを開始し、それらしいポイントを攻めていくが流れが緩く、流し辛い。そして、白く泡立った落ち込みに仕掛けを入れると「ツンツン」チビッコのアタリがきたが針掛かりしません。まだ水温も低く食いの悪いのも確かです。


天然ぶどう虫を取り出す杉山さん


ようやく釣れたチビアマゴ



  杉山さんにもチビッコが

 そして、釣り開始地点からだいぶ釣り上がったところでようやくアマゴに出会えた。チビでしたが、いつでも初物はうれしい。
 しばらくすると、難関が現れる。渇水とはいえども水深は私の首ほどありそうだ。まだ冷たいし、泳ぐのも無理である。ヘツるしかなさそうなのだが、手、足を掛ける所が極端にもろく頼りない。杉山さんは岸壁の上の方を「怖え〜」といいながらもスタスタとなんなく突破していった。なんちゃって源流釣り師の私には同じルートを越える勇気もなかったので、たとえ落ちても水に落ちるだけでケガをしそうもない水際ギリギリをクモのようにしがみ付いて無事なんとかクリアーした。夏の増水時ではこの手も効かなかっただろうし、落ちたら流されていたかもしれない。この沢のずっと上にはこことは比べものにならないほどの難所があるらしい。私はそこまで行く気はまったくないですが…。私は安全第一です。
 気温も上がり、本調子ではないもののアタリの数も増えて、6寸ほどのアマゴが釣れる様になってきた。淵の底には何匹もの小さなアマゴ達が岩陰から顔を出し、日光浴しているみたいだ。魚影はすこぶる濃い。
 お昼も近くなって腹が空いてきて、ふと悪い予感がした。そうだ、弁当を車に忘れてきてしまったのに気づいた!まっ、マズイ。これでは帰りの体力がもたない…。しかしそこは心優しい杉山さんが「俺のおにぎりあげるよ」と、このアホな隊長にお恵みして下さいました。その時とてもゴッツイ杉山さんが天使に見えたのでした。ゴチになりました!
 ※ 次回この沢に来るときは弁当を忘れずにしないと(_ _)


提灯テンカラでゲット





杉山さんもテンカラで


 空腹を満たしてぼ〜っとしていると、虫が飛んでいるのが目に入った。これはもしかしてテンカラでいけるんじゃないかと思い、すぐさま得意の提灯テンカラ仕掛けに変えてみた。そして、「チョンチョン、ツツーー!」 と誘うと「パシャッ!」 出ました!しかも一発でヒット。釣りスタイルは格好悪いが私にはいちばん釣れる釣法なのです。見ていた杉山さんも「ほほ〜、なるほど」と、テンカラをやってみることに。でも普通のテンカラです。慣れた手つきで毛鉤を飛ばす杉山さんは実にカッコイイ。と、思った矢先、枝に引っかかりまた餌釣りに変えていました(^^;久しぶりだもんでね。
 杉山さんはまだ釣り足りない様子でしたが、時間もいっぱいになり納竿としました。釣果はともかくとして一通り釣りを楽しめた。解禁初回はいつもこんなものです。


   
 帰り道、カモシカがお出迎えしてくれた。7,80度はあろう岸壁を、一歩も踏み外さずに登って行く姿に野生動物のたくましさを感じた。この沢の感想として、エメラルドグリーンに輝く水が印象的でした。10年、20年後もこのままの姿をみていたい。



 

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