エメラルドグリーン

 2007年5月5日  天気:【晴れ


メンバー:【ノリさん,かっちゃん】


 ゴールデンウイークと言えば、海、川、行楽地とごった返すと決め付けて、この2年ほど、家族サービスに専念していました。しかし、地元釣り友達の間では良い便りばかり聞くのだ。でも、「なぁ〜にも欲をかいて遠征、渓泊まりをすることもないか」と思い、近場の日帰り釣行をすることにしました。
 メンバーは、持病の痛風も完治していないノリさんと2人です。最初は大井川水系でもと思いましたが、まだ安倍川水系を釣ったことがないというノリさんのご要望で支流を目指した。
 途中いつものようにコンビニに寄って、朝飯と昼のカップラーメンを調達する。今日は近いし、時間がタップリあるし、ノリさんにこれ(骨酒)やりますか?と尋ねると「う、うんっ!」と満面の笑みで答えてくれた。万が一釣れなくてもこれがあれば楽しい釣りになるのだ。


わくわくするな〜




↑マウスオン!
廊下!?もあるよ〜




本日初物!

ネイティブあまご

パーマークの大きなあまごでした。

気持ちいい〜

 今回僕が選出した沢は、10年ほど前に師匠に連れていってもらった修行の沢です。増水したときには数十匹もあまごを釣ったことがあって、雑誌にも載ったことがあるところです。
 早く出発したところで、入られるところは入られているとダメもとで車止めへ向かう。途中、本流の道の脇に車が止まっていたが、僕等の入りたい沢には先行者はいないようです。
 「よかった〜」 こんなにもあっさり入渓できるとは今日はツイているかも〜。もうノリさんは初めて来た沢への期待で、もうそわそわしてジッとしていられないようでした。
 沢へ降りてふと気づいたが、沢にはその沢の匂いがある。昔に来た懐かしい匂いがした。 


 用意してきたぶどう虫を鉤に付けて1投目、「コンコン、ツツー」もうアタリだ。しかし小さいあまごでしょう、掛かりません。時間はタップリあるのでゆっくり釣り上がって行く。最初のアタリは嘘のようにそれからは全くアタらないのだ。しばらくしてノリさんにチビあまごが掛かったが飲んでいる。飲み込んでいるくらいなのでスレてはいないと思うがアタリが少ない。数年前スズキ君と来たときにも、あまりにもアタリが少なくて途中で引き返したことがあった。
 しばらくして僕の竿にもアタリが来たが、またしてもチビあまごでした。しばらく来なかった間にだいぶ荒れていて、昔に見た面影は薄れている。
 ノリさんはじっくり探りたそうだったので僕はポイントを荒らさない程度に先を行くことにした。この沢の大場所の手前の落ち込みで20センチ弱のキープサイズがやっと釣れた。
 先へ進むには滝を高巻かなくてはならないのでノリさんの追いついてくるのを待つことにした。林の間から日が差して、ポカポカと気持ちイイ。なんだか眠くなってきてしまう。。。
 ほどなくしてノリさんが登ってきました。どうだったか聞いてみると、チビが数本とコンビニ袋魚篭から取り出した26センチの良型あまごを釣り上げていました。人の攻めた後で釣るとは見事です。

26センチ!やったゼ!
        


崩れそう

一回アタったんだけどナ〜

ダム上の淵

提灯テンカラってムズイなぁ
 先ほどの滝を高巻く前に上へ様子を見に行ってみると、滝の側面が大きく崩れ、塞がれてダムになっていた。そこはよじ登れそうだったので気をつけながら行くと、その上はプールになっていた。
 ここはノリさんにじっくり釣ってもらったが、一度アタリがあっただけでハリ掛かりすることはありませんでした。岸壁からは時折小さな小石が落ちてきて、落ち着いて釣りも出来ない。崩れて間もないのでしょう、崩れ落ちている木々は青臭い匂いがする。
 この滝は登れそうにないので林道まで高巻いた。見覚えのある道なのだが、途中で途切れている。下を見るとツルッツルの岩盤帯になっていて、滑って落ちればウオータースライダーのように滝に真っ逆さまといった感じだ。次の難関はノリさんはここをへつり、僕はまた林道まで高巻いてなんとかクリアーすると、その上は開けた沢となっていた。
 ここからは、瀬のケツから走るあまごの魚影が多くなり、アタリもそこそこでチビあまごがコンスタントに釣り上がった。昼も近づいてきたので骨酒用のあまごの調達に移る。ちょっとばかり小さいが僕等のツマミになってもらう魚は確保ができました。
 
 良いロケーションの飯場を見つけて焚き火をおこす。今回はあまごでの骨酒となるが、さて、そのお味はどうだろう!近場なので時間はあるさ!、と遠火でじっくり焼いているとノリさんミニ酒パックの蓋のシールをめくり、そのまま飲もうとしているではないか!

     僕 「ちょ、ちょっとノリさんなにしてるの〜!」 
    ノリさん 「うんん、、… もう我慢できなくってぇ…」
 僕 「わ、わかりました!もうだいたい焼けてそうだしすぐ燗つけます!」

 少ない酒をそのまま飲んでしまってはもったいないではありませんか。ストーブの火力全開!
 「沸きましたよ〜、ノリさん!」そして 「ウヒっ♪ ジョボボ〜〜」         
         うれしそうに注ぐのりさんでした。
        ノリさん 「あれ?色が出ないなぁ」
        僕 「焼きが足りなかったかなぁ?」
 コハク色に染まるはずの酒が色着かない。まあいい、うまければ。飲んだ感想は、うまいにはうまいがイワナほどコクがなくて淡白な味でした。でもこうして沢で飲めるのが幸せなのだ。僕は味見だけ出来ればよかったので、ぜんぜん物足りなそうなノリさんに後は分けてあげました。
 一度お酒に漬けた魚をもう一度焼いて食べてみたら、これはこれで粕漬けのようで中々美味かったです。
 
極楽〜

滝をバックにすばらしいロケーションでした!


テンカラでグッドサイズ






魚止め付近

 あまごの骨酒を満喫して、後は時間いっぱいまで釣り上がることにした。それらしいポイントに来れば、アタリもあり適度に釣れてくる。一度は息絶えたと思っていた沢でしたが、ここまで釣り上がって来た様子では復活を遂げているようで安心した。
 ノリさんは相変わらずじっくりしつこく攻めているようだが、このペースでは魚止めの堰堤までは到達出来そうにない。この時、僕の釣りスタイルはいつしか今は亡き師匠の釣りスタイルに染まっているのに気がついた。これが普通のペースだと思っていたらどうやら僕のペースは速いらしい。僕と長く渓流釣りを共にしてきたスズキくんも早い。そういえばいつか師匠がこんなことを言っていた。
 「そこでねばっていれば釣れるかもしんねえ、でもある程度は釣り残して次にとっておけっ!」と言っていたのを思い出した。その時は僕にその沢の工程、帰り道、など隅々まで教えてくれる為に言ったと思う。どちらがいいかはわからないが、後で釣り追うノリさんもそれなりに釣っているので成立しているのは確かなので、これはこれでいいと思う。
 後どれくらいあるだろうかと、竿を畳んで魚止めまで沢登りしてみた。何でもここまで来るのは数年ぶりで、こんなんだったかなぁ、と思い出す。やがて堰堤が見えた。昔はここまでホイホイ来たが今ではヘトヘトでした。
 こんなに近くの渓でも丸一日楽しめる沢があるのはありがたいです。帰り道、ノリさんと、この沢で渓泊まりしてもいいねぇ!と冗談を言って沢」を降りた。
 そうなのだ!沢を降りて、数分車を走らせれば酒がある…。

             近いってイイな!



 

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