雨の探索

 2007年9月30日  天気:【


メンバー:【スズキくん,かっちゃん】


 楽しかった今年の渓流釣りも、今回で最後となってしまいました。釣行メンバーは今年6月、山菜狩り登山の帰り道に転倒し、手の平に怪我をして静養自粛していたスズキくんです。渓流釣り引退もメンバーの間ではささやかれていましたが、共に渓流釣りライフを歩んできた釣友が復帰してくれて僕としてはホントに嬉しいことだった。
 大井川水系の禁漁期は9/30。気が付けば、ホントに最後の最後の日曜日だった。天気はまたしても雨模様。どうも最近の釣行は雨が多い気がする。あの時の悪夢が甦って、すっきりしない気分です。でも久しぶりのスズキくんとの釣行、釣り場までの車中では楽しい話に華が咲く。




あまご釣れないね〜




鳴き尺29センチの雄イワナ







またも鳴き尺雌イワナ






画像ではわかりにくいですが結構な水量。



 車止めに着くと、やはり最終日とあってか釣り人は多い。先着者にどこの沢に入るか聞かれたので、○沢に入ると答えると 「あー、そこの沢なら入る人居ないと思うよ 」と、まるで眼中にないようで一安心。みんな上へ上へと行くようです。フッフッフッ(-_☆)、みんなこの沢が穴場とは知らないようだ。
 ここからその沢までは、歩くにはかったるいので車に積んできた自転車で時間を短縮する。しかし、ほとんど登り坂で歩いたほうが楽かもしれない。でも帰りは楽チンだもんね〜♪
 目的の沢に到着しました。実はこの沢には何度か通い詰めたことがある。あまごと岩魚が混生し、稀に大物も顔を出す好渓です。いや、“だった”。しかし最近では、ニッコウ岩魚の放流により生態系が乱れ、あまごの姿はほとんど見られなくなってしまった。
 今回の釣行は、あまごの生息している確認も兼ねての入渓でもあった。
 早速、下流から調査にかかります。ますます雨は降り続き、濁り気味です。数年ぶりの沢の渓相は昔と変わらず赤い岩(ラジオラリア岩)が綺麗だ。大物が掛かってもドンと来いと、0.8号のハリスでガンガン流します。下流はいつもながらアタリはあまり来ません。
 スズキくんにアタリがきたようだ。しかし、魚は放してしまったようだ。すかさず横釣り(横入り釣り)するとツクツクと小さなアタリが来た。よ〜く食い込ませてから合わせると掛かった!上がってきたのは白い点の大きなイワナでした。所詮この辺りまではニッコウイワナの支配下にあると思ってはいた。
 それから釣り上がるが、一向にあまごの姿が見えません。ここ数年の間に絶滅してしまったのだろうか。ちょくちょくと釣れるのはやはりニッコウイワナばかりです。それでも釣れるのは良型で、まず一匹目は泣き尺29センチのオスのイワナでした。
 ここでスズキくんがジェスチャーで何かを言っている。何だろうと聞きに行くと後渓者がいるという。目が合って引き上げて行ったらしい。それから10分ほどすると、先ほどの後渓者が登山道を歩いて僕等を追い越していった!「ちょっと待て!」と言う間もなく彼は消えてしまった。もしかしてアタマハネされたのか!?もし上で見かけたらお仕置きするとして、気を取り直して釣りを始める。
 滝を巻いてしばらくすると葉っぱの流れる濁流の中から、グングンと重いアタリが伝わってきた。合わせると、これも結構な引きだ!ゆっくり寄せるとまたもやイワナだ。でも今度は腹のデップリとした雌イワナでした。計測すると、29センチ。またも鳴き尺です。でも良型が釣れるだけましというもの。どういうわけかスズキくんには数こそ勝るが良型が掛からないというのだ。
 雨は降り続き、水量、濁り供に増してきた。これでは魚の餌が見えない状態で、われ等にも危険が伴いそうな状況です。
 
 身の危険を感じながら、あと少しやったらやめようと心に決めて、濁流の中に極太ミミズを流す。何度か流して諦めようとしたとき、モソモソっと鈍いアタリがきた。よ〜く食わせてから竿を立てると、「べラ〜ン」と大きな影が一瞬見えたかと思うと、魚はグイグイと潜りだした!最近、僕が掛けた魚の中では一番の引きと重さだ。強引に寄せてラインを切られては泣くに泣けないので、魚の弱るまで待つことにした。意外に早く力尽きて姿を現したのは大きな白点を散りばめたニッコウ岩魚だった。タモ入れにてこずっていると、「俺、掬わっか?」とスズキくんが手を貸して掬ってくれた。
 タモに収まったのは34センチの雄岩魚だった。2人で「おお〜っ、こんなサイズ久しぶりに見るね〜」と鼻曲がりの岩魚に見惚れながら何枚もの写真を撮った。
 その後も、これはチャンスか!と粘ったが、雨は強く降る一方でもはや水の色は茶色になっていた。
 渋々ここで竿をたたんで近くの山小屋で雨宿りすることにした。
タマゴダケタマゴダケ
 昼食を済ませて登山道を下る途中には、無数のキノコが生えていました。一見、椎茸のようで食べられそうな物から上の写真のような毒々しい色をしたキノコまで様々ですが、まったくと言っていいほどキノコのことを知らない僕達は採らずに帰ってしまいましたが、後で僕のキノコの先生である寸又さんに聞いてみたところ、上の写真のキノコはタマゴダケと言い、食べられ美味しいのだということがわかった。ううっ…持ってくればよかった…。来年もこの時期ここに来よう。
 
 こうして消化不良のまま終わってしまった最後の渓流釣りでしたが思い返してみれば、今年は新しい釣り仲間と出合い、充実した渓流釣りシーズンだった。来年も再来年も、体力が続くかぎりチャレンジしていきたいと思います。



 

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