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2006年9月23,24日 天気 :【一日目、晴れ 二日目、快晴】
メンバー:【大原さん,スズキくん,かっちゃん】
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8月に入ってこの9月半ばまでの一ヶ月半という長い期間、釣りという釣りをほとんど出来ないでいた。このまま黙っていれば渓流釣りは禁漁となり、寂しく終焉を迎えてしまう。そこで一声かけて今年はまだ渓泊まりに行っていないスズキ君と、前回渓泊に同行してもらった大原さんと今年最後の渓泊まりとなりました。
今回は去年の噂を信じてに続き、更に源頭を目指すべくテン場を上げて魚止めまでを一泊二日で達成しようという計画予定で行くことになった。
毎回同様車止めに着くとたくさんの車が停まっている。最終の土、日曜日ということで仕方ないのだが先行者の居ない事を願い朝まで仮眠する。
支度を済ませ登山道を歩いていると、新しい踏み後が・・・。同じ沢に入っていないことを願ってひたすらテン場を目指した。
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アザミとキノコ |
ソバ菜 |
80L重量ザックを担いでもうクタクタ。
裸の大将、メル・ギブソン似の大原さん。
休憩のたびに裸になり汗を搾る・・。
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巨岩帯をつき進み、高度をガンガン上げていく。広川原に達する頃にはヤブこぎに岩に膝を打ってで、足はもうガタガタになっている。体を使っているので腹も減って仕方がないのだ。
汗かきの大原さんが先を進む私達にたまらず、「ちょっと君達、どんどん先に行っちゃうけど年寄りを粗末にするんじゃない! 」 とお叱りの言葉をうけてしまった。
ごめんなさいm(_ _)m
絞れんばかりの汗をかいて、ここで昼飯にすることに。
昼飯には定番の軽くてうまいカップラーメンをいただくが、ここで食べるラーメンはそんじょそこらのラーメン屋さんのラーメンよりもうまく感じるのだ。
あまりゆっくりと休むと体が重くなり動くのがいやになるので休憩はほどほどにして登り続ける。
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写真ではわかりにくいですが、かなりの巨岩帯 |
歩き始めて7時間程たったところでようやくテン場に到着。今回選んだテン場はほぼ平らで、寝るにはもってこいの場所であった。
まずは夜の奏でに備えてカマドを設置するが今までにない理想のカマドが出来上がった。長方形の、網を置くにピッタリの石がペアで揃った。テントも設置し、何時酔いつぶれてもテントに飛び込める状態に備った
さあ、後は晩ご飯のおかずの魚を釣るだけだ。 |
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時間は午後2時。17時まで釣りをする予定で沢に入った。沢には少し泥をかぶっていて荒れている様子である。
テン場のすぐから我等がヘチガラス釣法の提灯テンカラで振り込むといきなり一投目からイワナが飛びついてきた。
ここまで源流まで来たのにもかかわらず、白点混じりのニッコウ系イワナが釣れてきた。こんな所にまでニッコウイワナが居るとは思わなかった。少しがっかり。 |
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先行していたスズキ君の竿が大きく曲がっている。駆け寄ると中々良い型の雄イワナである。そして良く見れば白点がないヤマトイワナであった。よかった!「ここにもまだヤマトが残っているんだ。」 生息繁殖していたでけでうれしいのであった。
「尺あるか!?」 測ってみると29センチ。尺には及ばなかったが、体高のある綺麗なヤマトにスズキ君は満足そうであった。
先がどのくらいあるかわからない沢なので3人で坦々と釣り飛ばす。水量はチョロチョロだが振り込む毛バリにガンガン反応してくる。
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またしても続けてスズキ君に良型が!今度は29.5センチ、またまた尺に及ばなかったが、この型が釣れるだけましであり、私と大原さんには25センチ止まりなのだ。
ここでスズキ君のデジカメの電池容量が乏しくなってきたので私のオンボロカメラと大原さんの最新1000万画素での画像となる。 |
色白の綺麗なヤマトイワナです。 |
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29.5センチ、なんて美しいのだろうか。 |
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大原さん、「今日は調子でないなぁ 」 少し不調な様子。しかしここは人がめったに訪れることない源流、その後は「小さいのばっかりだよ、デッカイの(25センチ以上)を釣りたいよ」と言いながらもコンスタントに釣りあげていた。 |
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水量は釣り始めからかなり釣り上がっているにの対し、変化は少なく豊富でひたすら釣れ続ける。まだまだ奧が深そうである。
私の竿にも良型がようやく来た!
スズキ君:「デカイよ尺あるらー(靜岡弁?)」 しかし27センチ。上流に来たのもあるのか少し錆びかかっている。でもヤマトイワナが釣れたことにニンマリ(^^)。予定釣り時間が迫ってきたので最後の秘策に。リールを持って来るには重いので今回はヘチガラス釣法!?である渓流竿で操る提灯ルアーを試みた。結果は・・・。そううまく行くわけないか(^^;)
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かっちゃんのヤマトイワナ27センチ。 |
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少しやせているが綺麗なゴールドヤマトでした。 |
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今晩のおかず(ツマミ)分釣ってテン場に戻ることに。3時間3人でハイペースで釣り進んだが、魚止めまで到達できないほど奧の深い沢だった。今度来るかは今のところ不明だが行くことがあれば2泊3日で行かなければならないでしょう。 |
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空身で釣り上がったので帰り道は足取り軽く、あっという間にテン場に到着した。
早速焚き火を起こし飯盒で米を炊く。魚の処理は私が行なった。焚き火班はスズキ君。イワナの皮を剥く姿に大原さんは 「何かおもしろそうだねぇ。蛙の皮を剥いでるみたいで」・・・。想像してしまって食欲を失ってしまいそうであった。
準備は整った。さあ食おう、飲もう!まずはヘチガラスならでは?の広葉樹燻製焼きイワナに喰らいつく。みんな声を揃えて「うっめー」の一言。
刺身用にと捌いた身はいつしか醤油漬けとなっており、ご飯も炊けた事だしと漬け丼にしてみた。これがまたサイコー!マグロの漬け丼なんて比にならないほどうまかった。ここまで重たい飯盒とお米を担ぎ上げてくれたスズキ君に感謝。
空を見てみれば★満天の星空★。数年渓泊まりはしてきたがこのような星空は見たことがなかったでしょう。
前回足りなかったと言う大原さんの御希望に、私はここまで担いできた大量の酒を大原さんに飲ませた。しかし、コップ一杯飲んだところでまたもや大原さんは早々テントに消えた・・。
高所なのかわからないけど、いつもここでは酒が効くのが早い。私も2杯ほどでもうヨレヨレでした。「飲んだ後はラーメンでしょ」というスズキ君の言葉に釣られ腹イッパイになって気を失うようにテントに消えた。 |
至福の時
飲んだ後はラーメンしょ!
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翌朝、寒い〜!で眼を覚ました。冬用シュラフにもぐっていたのにもかかわらず寒い。登山の時の山小屋並みだ!「寒いね〜日が出て暖かくなってから起きて釣りしようか〜」てな感じである。
ありったけの服を着こみ、パンをかじりながら暖かいコーヒーを沸かし体を暖め釣り支度し出発。息は白く、鼻がスースーするほどに冷え込んでいる。こんな冷え込みの中はたしてイワナ達が毛バリに反応するのだろうか!?この時期に手がかじかんだのは初めてだ。
私と大原さんは相変わらずの提灯テンカラで、スズキ君はというとフライを用意してきていた。手堅い提灯テンカラ仕掛けは持たずにフライ一本で今日は行くという。渓流竿を持って行くと効率の良い提灯テンカラに心変わりしてしまうので、渓流竿は置いて行くという。すごい意気込みだ。 |
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その意気込みに答え、広いポイントはスズキ君に託した。しかしここは源流、木々が覆いかぶさり思うようにラインは飛ばなく、枝を引っ掛けてばかりで 「仕掛けがいくつあっても足りないよー!」 少しイラついている様子であった。その尻目に私と大原さんは抜きまくる。昨日不調と言っていた大原さんも今日は絶好調なようで釣りまくっている。
朝の1時間の釣りと決めていた50分過ぎにスズキ君のフライロッドが曲がった!やっときました。無理に遠くから飛ばすのをやめて、テンカラのようにコンパクトに飛ばすようにしたそうだ。 |
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白点の混じるハイブリッドイワナだがイワナならなんでもいいのだ。スズキ君にとって初めてのフライでの釣果なのだから。
スズキ君:「この写真を撮りたいもんでフライリールを買ったんだ!」 ・・ いいじゃないか。長い付き合いのスズキ君だがこんなに嬉しそうに語るスズキ君は初めて見たような気がする。ここまで重い荷物を担いで来たかいがあるというもの。もう私とスズキ君は満足イッパイで竿を畳んだが、今日絶好調の大原さんは 「もう少し釣らせて」 とまだ釣り足りない様子。まぁ急ぐこともないか、気が済むまで釣りして来てください。。。
久しぶりにもうじゅうぶん楽しんだという渓泊が出来た。来年も再来年もこういう釣りをし続けて行きたい。 |
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稜線はもうすぐそこ。次はこの上へ行こうじゃないか。 |