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さぁ、いよいよ渓流釣りも終盤となりました。今シーズンはたび重なる悪天候により、GWと盆休みの渓泊まりは泣く々水に流れてしまった(T_T) そして、最後の最後にようやく渓泊まりのチャンスがやってきました。
手を上げたメンバーは大原さん、Hくん、あっきー、ノリさんとオイラの5人。これは頼もしいメンバーが揃ったと思ったら、Hくんが仕事の都合で断念し、その次は大原さんが海でテトラからズリ落ち、膝を痛めて棄権となってしまいました(T_T)/~~~ 気がつけばいつもの釣りバカ3人組が残ってしまった(^_^;) まぁ、いいか〜!
3人となってしまったので、あっきーとノリさんの2人が行ったことのない沢にしよう、と計画しました。決まったこの釣り場は、なま半端な気持ちと体力では到達できない渓谷なので、前レポに記したように入念に足馴らしを行なって挑むのでした。
本格渓流に足を運ぶわけですから、なるべく荷物は軽くしたい。でも最後なので、恒例の岩魚寿しだけは握ろう!ということになった。よって、寿し桶(オイラが)持参である…。慎重に食料の買出しをして車止めを目指した。 |
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本日快晴!
微笑むノリさんでした(^^♪
トボトボとついて来るお2人さん
永遠と巨岩帯を突き進む
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車止めに着くと、先行者らしい車は1台。すでに出かけているようで人はいないようです。まぁ、後から来る人がいてもオイラ達の目指す沢まで行くバカはいないでしょう。たぶん…。
無事に車止めに着いたということで、かる〜く一杯やっていると次々に釣り人か登山者の車がやってきます。銀座は覚悟してましたが、もし目的の沢に…なんて考えると落ち着かない。
少しは寝ただろうか。ノリさんの「後から来たヤツ等が動き出した!」の声に目を覚ました。まだ薄暗い中、ご苦労さん、って感じでまだ酒が残ってる感があるオイラは身体が起きてこない(~o~) 前に停めた車の方々はオイラ達とは別の沢に入るようで、後ろの方々は登山のようです。どちらも3人ほど。
しかし冷えますね〜中々腰があがらない。ようやく動きだし、のんびり仕度をしていると、6,7人のグループが歩いてやってきました。
そして、「おはようございます!ヘチガラスさん!」
ヘチ:うぃ?! ビクっ!(^_^.)
まっ、また声をかけられてしまった。悪いことしてるわけじゃあないけど何故かビビるのでした。
彼等の行き先は同じ方角でしたが、隣の谷に入るということでした。
しかしこんなHPでも見てくれている人がけっこういるんだなぁ〜と少しうれしい気分でした(^^♪
さあ、行こうか!現地(テン場)到着推定時間は7時間。釣りを長く楽しむ為にはハイペースで歩かなくてはなりません。しかし昨夜もちょっと飲みすぎたのが仇となり足取りが重い(>_<) でも歩けばすぐに酒は抜けるもんですね。
暫くして先行していたグループに追いついた。小休憩がてらお話をすると、オイラ達と同じ匂いのするイイ人達でした♪中には女性もいたりして羨ましい限りです。機会があったらご一緒したいところですね〜♪
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それからは休憩なしで一気に目的の支流まで歩き、ぐんぐんと高度を上げていく。
未知の急登にのりさんとあっきーは、「ねえ、後どのくらい?」と聞いてくる。オイラは「まだまだ!ぜ〜んぜん」と答える。うなだれる2人。
だんだんと2人のペースが落ちて表情も険しくなってきた。
ノリさん:疲れすぎて笑っちゃうぜ!ハーハハッハ♪
オイラももらい笑いしていると、「だれがこんな辛いとこ連れてきたんだ!」と言い出すノリさん。
オイラもこう言って返す。
「だから言ったじゃん、次に来るかは不明の沢って!」
…うなづくノリさん。あの意味がようやくわかったようです。オイラは2度ほどここに訪れてますがこんなにキツかったかな〜って思ってしまう。それでもオイラは勝手がわかっているだけましで、2人はさぞかし不安だったことでしょう。
それからはみんな無言でひたすら登り続け、やっとのことで巨岩帯を越えることができた。でもテン場までは、ま〜だまだ!
この後は永遠と続くガラガラ区間。何度か沢を折り返すと水が伏流してなくなってきてしまった。でもここまで来れば後少しだ!がんばろう!
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落差にヘロヘロだ
巨岩帯終着点にて休憩
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超巨岩帯
でも中々絵になる風景
巨岩帯終着点 伏流区間
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テン場確保
きたーー!
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オイラの記憶ではここがテン場だったかな?ってところが視界に入ってきた。はい、着いたよ〜!
ノリさん:ふぇ?急に言うんだもん!あそこがテン場だよって言ってくれよぉ〜…
いや〜そのほうが疲れが半減するかと思って…
なにはともあれ、テン場到着です!お2人供、お疲れ〜(^^)v ここでやっと2人の顔が安堵な表情に変わった。
車止めからここまで要した時間は7時間半…。ほとんど休憩も取らずに歩き続けてもこんなにかかってしまった。こんな沢を1泊2日でなんて、無茶な!っていうかもったいない。そんなんでゆっくりもしてられないので早速テントを張って釣り仕度をする。
仕度も済んだし、さあ!始めようか!釣り開始時間は14時半。入渓点はテン場のすぐ側から。
細い流れの中に早速、魚が揺らめく姿が見えるところが源流らしい。 |
オイラは寿しネタ&刺身用の新鮮な魚をキープするようにスカリをぶら下げて釣りスタート!
まずはあっきーにいきなりヒット!幸先良いスタートにさっきまでの疲れはすっ飛んでしまった♪
続いてオイラとノリさんにも次々とヒットし、入れ食い爆釣〜!
ものの30分で今晩のツマミは確保できた感じである。かと言って、ここまで苦労して魚を食いに来たわけではなく釣りを楽しみに来たわけで、16時まで時間の許す限り釣りまくる。
オイラの刺身用スカリも十分たまったので、それから先はただ魚の引きを楽しむのみ。
ここまできて、まだ尺はおろか8寸止まりで型は小さい感じである。沢も細いしこんなもんかな。
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スカリがすぐに満タン
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次々にヒット!
★光輝くヤマトイワナ★
沢の宝石だね〜
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まずまずの型かな
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同じ淵で32センチ!
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ゆっくり3人で交互に釣り進むと、細い流れの中でも少し大きめの淵にぶつかった。
まずはオイラから毛鉤を振り込ませてもらうと 「パシャ!」
「キターー!」 中々のサイズっぽい。ゆっくり寄せてくると、数匹のイワナが追いかけてきている!釣りあがったのは9寸ほどのまずまずの型でした。
でも確かもっとデカイのが後ろをついてきているのを確認したので、次はノリさんに釣ってもらうことにする。
ゆっくり丁寧に探っていると、「ボコン!ググーーー!」これはでかそうだ!寄せるとやっぱりさっき追いかけてきたヤツっぽい!無事にゲット! 「尺あるしょ〜!」 メジャーをあてると32センチ!よ〜し!ノリさんやったぜ〜!ついにこの沢で初の尺超えじゃ〜♪
こんな寒くて細い沢でも大きくなれるんですね。岩魚ってなんてたくましいんでしょうか。
次はもう一回あっきーに釣ってもらうことにします。「ビシッ!ポ〜ン!」… 残念!釣りあがったのはレギュラーサイズ…。それでもひとつの淵で3匹釣れること自体がすごい。
2年経っても岩魚の楽園は健在ぶりをみせてくれた。 |
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この沢では、初の尺イワナ
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1時間ほど釣ったでしょうか。しかし、あと30分ほど時間にゆとりがありそうです。
大きく緩やかな瀬に毛鉤を打ち込むと、キラキラと陽が差し込み見にくいが、魚のくわえた感触が伝わった。
バシッ!と合わせると今日一番の重みが竿に乗った。糸は1.5号で太いので心配ないのですが、竿がテンカラ竿じゃなくて渓流竿なので、ぐにゃ〜っと曲がって中々寄ってこないのだ!
タモを今日は持ってないので慎重にズリ寄せると、デカイ!というか太い。尺は確信してメジャーをあてると33センチ!本日2本目の尺超えじゃ〜!これもまた金色に輝くゴールドヤマトです。
この勢でいけばまだまだ大きいサイズが出そうな感じです。あとはあっきーに委ねるのみです(^^) |
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ついにきました〜!
尺1寸、33センチ!
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小さいな〜
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あっきーに尺超えを釣ってもらって気持ちよく納竿といきたいところですが沢はさらに細くなり、厳しい展開となってしまった。
釣れることは釣れるが型がイマイチ伸びない。惜しくも時間が迫ってきてしまったのでここから先のポイントは明日に託してここで納竿。
たった1時間半ほどの釣りでしたが内容の濃い釣りができて満足でした。
途中で満タンになった活き岩魚入りスカリを回収し、テン場に戻ります。テン場まではあっという間についてしまいました。たいした距離を釣ってなかったんですね。もう少し釣ってても余裕だったかな〜 |
テン場に戻ってからも休む暇はないのだ。まずは釣った魚の下ごしらえ、そして火おこし、飯炊きやら忙しい。
岩魚寿しを握ると決めたはいいがめんどくさいのなんの(>_<) でも美味しい夕飯を食べるためには頑張るしかないか…。
態勢が整ったころには陽も暮れ、一気に冷え込んできた。その温度差は10度以上だと思う。重たい腰がさらに重くなるのである(>_<)
あまりに寒いのであっきーが湯を沸かしてくれたので、コーヒーだったかな?(何を飲んだか忘れました(^_^;)を飲んで身体を温める。
おお〜〜沁みいるほど暖かく美味いぞ〜(~o~) |
さみーな〜
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シャリ完成〜
この桶が荷物になるんだな〜
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飯は芯がのこってしまい、完璧ではないですがそれらしくシャリは完成しました。
プロの寿し職人のオオシオさんでさえ、気圧の低い高山ではうまく米が炊けないといいます。何か良い方法はないですかね〜?良い方法を知ってる方がいたら連絡くださいm(__)m
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さぁ、岩魚寿しを握ろう!昨年に続いて握り役を買ってでてくれたノリさん。
ちっぽけなことは嫌いなノリさんなので、シャリはでっかく硬く握ります。
何度も言いますが、ノリさんは昔、すし屋さんでバイトしていたことがあるそうです。
刺身係のオイラも、このシャリの大きさに負けないくらい大きく切ったつもりでしたが…
チューブワサビをシャリにつけて、ネタの岩魚の切り身を乗っけて出来上がり〜♪
どうでしょう?この出来は?↓ シャリとネタのバランスはよかったですが、切り身の形がイマイチでした(反省)
味さえよければいいとしよう! |
よ〜し!今日はサービスで大きく握るか♪
人の握った寿しじゃあ手垢がついてて食えんからな!
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前回よりも少しは上達したかな〜(^_^;)
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激酢ちらし
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余ったシャリは五目ちらしの素を入れて、明日の朝食にします。
しかしこの五目ちらしの素、どの商品も酢浸けにされているものしかなく、ただでさえすっぱめに味付けしたシャリに追い討ちをかけてしまい、かなりすっぱい。そして今回は岩魚の身は入ってません。なぜかというと、疲れて握りの分しか捌く気力がなかったからだ(*_*)
でもこのすっぱさが疲れた体にはとてもあう♪
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さあ、飲もう、食おう!寒いけどまずはビール(発泡酒だけど)からグビッといきます♪
寒うま〜(~o~) 今回も酒担ぎ係を買って出てくれたノリさんに感謝です!
今回は登りがキツイとあらかじめ言っておいたので酒の量は少なめなので足りるか心配である。貧酒ほど侘びしいものはないですからね〜
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まずはビールでしょ〜♪
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デカ〜!!
うまい!!
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さて、次は岩魚の握りです♪まずは初岩魚握りをあっきーからいってもらうことにします。
あ〜ん、あぐあががが!
どうやらノリにぎり寿しはあっきーの小さなお口にはでか過ぎたようだ…
しかも作ってから時間が経っていて、冷たくてカッチカチに硬い。でも味のほうはGOOD(^^)b
疲れた体にムチを打って料理した甲斐があるってもんです。こんなことも一人では出来ないですからね。同じ趣味を持つ仲間ってホントにイイですね〜♪
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お次はノリさんお勧めの燻製ピーマン。というか焼きピーマンかな?最初は気が進まなかったオイラも試食してみると、
うっ、ウマイぞ〜!
ノリさんの単なる思いつきかと思いましたがホントのようだ。買い物をしているときに、なんでピーマンなんか買ってるんだ??って思いましたがそういうことだったのか…。ピーマン嫌いの人はどうかと思いますが、好きでも嫌いでもない人なら絶対にイケルと思いますよ(^^♪
間違いなく次回のメニューに入りますね! |
焚き火で焼くのが秘訣だとか?!
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どれもうまい!
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そして渓泊まり定番のから揚げです。何故か山に来ると揚げ物が食べたくなるんですよね。
今回も岩魚のから揚げ以外にと、スーパーでキノコ類を主に買ってきておいた。
●から揚げメニュー
@岩魚
Aエリンギ
Bブナシメジ
Cソーセージ
これといって芸があるわけではないですが、中でもブナシメジは養殖ものとは思えないほど香りがあり、バカうまでした! |
そして最後の締めに、ヤマト骨酒である♪
ぷは〜っ!
やっぱこれにかぎりますね〜
このメニューにハズレはありませんね。
これを機にガクっと効いてしまったオイラはまだまだ飲み足りない2人を見送り、早々テントの住民となりました…zzz
後の記憶はありませんが、鹿も熊も来なかったことは確かでしょう。 |
琥珀色に染まってます(^^)
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焚き火を囲んでの渓宴会
癒されますね〜♪
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このちらし寿し酢がきいていてうまいよ〜
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朝方少し冷えたがぐっすり眠れた。今日はオイラは釣りをするつもりはぜんぜんありません。前日に十分釣ったということもありますが、スロースターターのオイラは釣りよりもまだ寝ていたい気持ちのほうが上回る。
ゆっくり起きて昨日の残りの残飯処理にあけくれる。あっきーは前日に釣り残した?尺岩魚を釣りに行くといいます。なんてたくましい青年でしょう!ノリさんも行くと思いきや、行かないという…。後で後悔しても知らないよ〜(^m^)
しかしそれ以上に前日の釣りに満足していたノリさんでした。 |
今回は一泊釣行。遅くとも昼には下山しないとお先は真っ暗です。「1時間だけ釣ってきます!」と元気に出かけたあっきーを待つ間に片付けと帰り仕度を済ませます。
ちょうど1時間ほどであっきーが帰ってきました。ノリさんだったら2時間は帰ってこなかったかもね〜(^m^)
釣果のほうはというと、尺は出なかったものの、昨日探ったばかりの区間で10本ほどは出たというから凄い。やっぱ源流は魚影が濃いですね!
辛くも楽しかったこの旅もこれでおしまいです。名残り惜しくもテン場を去ります。そして帰りも数時間かけて無事に帰還しました。
怪我もアクシデントもなく家に帰る。これは私達釣師に掲げられた絶対条件ではないでしょうか。 |
稜線は近い?!
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人は辛かったことは3日で忘れ、楽しかったことは永遠に忘れないといいます。
来年もまた、この釣りバカ達はここに訪れることでしょう!
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